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厚生労働省が定める「保育士等キャリアアップ制度」の中で定められた、キャリアアップの最初のステップが『職務分野別リーダー』。
特定の保育分野について一定の知識と経験を持ち、日々の保育の中で周囲をサポートする立場といえる役職です。
職務分野別リーダーの役割

職務分野別リーダーは、担当する分野について次のような役割を担います。
◎ 分野に関する相談や質問への対応
◎ 践を通した助言や情報共有
◎ 園内研修や話し合いへの関与
対象となる分野は、乳児保育、幼児教育、障害児保育、食育・アレルギー対応、保健衛生・安全対策、保護者支援など。
「困ったときに聞ける人がいる」状態をつくることが、大きな役割の一つです。
職務分野別リーダーになるための要件(2026年時点)
2026年時点では、職務分野別リーダーに就くために、次の要件を満たす必要があります。
1)保育士として概ね3年以上の実務経験があること
2)担当する職務分野の専門研修を修了していること
3)園から正式に「職務分野別リーダー」として任命されること
研修は以下の6分野あり、うち1つを受講します。
■乳児保育(主に0歳から3歳未満児向けの保育内容)
■幼児教育(主に3歳以上児向けの保育内容)
■障がい児保育
■食育・アレルギー対応
■保健衛生・安全対策
■保護者支援・子育て支援
保育士にとって、職務分野別リーダーになるメリット
職務分野別リーダーを目指すことには、現場で感じやすいメリットがあります。
1)得意分野を“強み”として整理できる
研修を通して知識を体系的に学ぶことで、これまで感覚的に行っていた保育が整理されます。
「なんとなくできる」から「説明できる」へ変わるのは、大きな収穫です。
2)園内での役割がわかりやすくなる
担当分野が明確になることで、「この分野は〇〇さんに相談しよう」と声をかけてもらいやすくなります。日々の業務の中で、立ち位置がはっきりするのは働きやすさにもつながります。
3)処遇改善につながる場合がある
職務分野別リーダーは処遇改善等加算の対象となるため、園によっては手当が支給されます。金額や運用は園ごとに異なりますが、経験や研修が形として評価されやすい制度です。
4)将来のキャリアを考える材料になる
キャリアアップ研修の修了実績は、副主任保育士や専門リーダーを目指す際の土台になります。
また、転職や復職の際にも、専門性を示す実績として活かせます。
まとめ
保育の現場は日々変化し、求められることも多様化しています。職務分野別リーダーの役割には、自分の得意分野を明確にし、それを仲間や子どもたちのために発揮する―そんな成長の機会が詰まっています。
保育士としての将来に向けて、給与アップ・やりがい向上のために踏み出す、キャリアアップのファーストステップです!


